毎年この時期になると道端で見かける妖しげな黄色い花。
ビヨウヤナギという花です。
元々は中国原産で、約300年前に日本に渡来したそうです。
枝先がやや垂れ下がり葉がヤナギに似ているので、ビヨウヤナギと呼ばれてます。
日本では漢字で未央柳と書くこともあるようです。由来は、
白居易の「
長恨歌」に
”太液の芙蓉未央の柳此に対ひて如何にしてか涙垂れざらむ”
と、
玄宗皇帝が太液の池の蓮花を
楊貴妃の顔に、未央宮殿の柳を
楊貴妃の眉に喩えて 未央柳の情景を詠んだ一節があり、美しい花と柳に似た葉を持つ木を、この故事になぞらえて未央柳と呼ぶようになったそうです。
道端に何気なく咲いている花にも、様々な逸話があるのですね。